HOME > お知らせ > 商品・サービス > 【農業資材】減プラスチック肥料を用いた栽培試験を行いました
商品・サービス2021/04/27
弊社では、肥料メーカーおよびお客様と共に、新肥料、新施肥法の開発に積極的に取り組んでいます。
多木化学株式会社様、宮城県農業高等学校様と行いました「減プラスチック肥料」の試験事例をご紹介します。
昨今、作物に合わせて肥効を調節できる画期的な資材として、被覆(コーティング)尿素が使われています。
その一方で、被覆に使用される樹脂成分は、マイクロプラスチックとして土~河川~海に流れ込んでいくこと
も懸念されています。こうした環境面の課題に対し、減プラスチック肥料が現在検討されており、今回の
水稲栽培試験では良好な結果を得ています。
多木化学株式会社様の広報記事(以下、抜粋)を掲載させて頂きますので、ご参照ください。
【イオンECO-1グランプリで最高賞受賞】
仙台市のフクダ物産(株)では、将来の農業を担う若者に肥料への関心を持ってもらうよう、
新肥料や新施肥法などの試験を宮城県農業高等学校に依頼しています。
今回は、環境問題になっている減プラスチック肥料の試験結果と宮城県農業高等学校の環境問題
への取り組みを併せてご紹介します。
1 . 試験概要
1)供試作物:水稲(品 種)つや姫
2)供試肥料:
(試験品)減プラスチック肥料※ (14-14-14)
(従来品)タキコート444BEを使用
※減プラスチック肥料は、タキコート444BEのBタイプ部分を緩効性のメチレンウレアに
置き換えることでコーティング樹脂を25%削減した肥料です。
3)耕種概要:
(田 植)5月13日・・・・株間16㎝、条間30㎝
(出 穂)8月15日
(収 穫)10月5日
4)施 肥 量:各区とも50kg/10a(チッソ7.0㎏/10a)
5)試験場所:宮城県農業高等学校(水田30a、2圃場)
2 . 結果と考察
生育調査では、草丈、茎数、葉色に大きな差はなかった。
実際の刈取り収量は、慣行区540kg/10aに対して、減プラスチック区516kg/10aとなり、
減プラスチック区の方がやや少なかった。
土壌が砂壌土に近いこともあり、減プラスチック区は肥切れがやや早かったと思われる。
収量は若干少ないが、生育に大きな差は無かった。
農業高校教諭からは「環境にもやさしく十分使える肥料だ!」という評価をいただきました。
3 . 宮城県農業高等学校の環境問題への取り組み
今回の減プラスチック肥料試験をきっかけに、生徒達は環境問題に関心が高まりました。
海岸のプラスチックごみの調査などを行い『守れ閖上の砂浜!ZEROマイプラによる食料生産と
豊かな海作り』として研究結果をまとめました。
そしてイオンECO-1グランプリで研究成果を発表し、最高賞である「内閣総理大臣賞」と
「ベストプレゼンテーション賞」のダブル受賞という栄誉に輝きました。
今後も農業界の発展と環境保全の研究活動で益々のご活躍を祈念いたします。
(発表内容については『第9回 イオンECO―1グランプリ』で検索下さい)
リンク:http://www.eco-1-gp.jp/winner09.html
お問合せは弊社営業部門まで、お気軽にご相談ください。
フクダ物産株式会社
本社 穀肥部(TEL:022-288-6438)
相馬営業所(TEL:0244-26-5041)
本社(穀肥部・建材部)
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